根曲がり竹(姫竹)の日持ちは?保存方法や冷凍保存のコツも紹介
「根曲がり竹」というのは、
チシマザサという大型の笹の若芽の愛称で、
主な産地は山陰・信越・東北や北海道地方。
よくタケノコと間違われやすいですが
一般的なタケノコに比べると小さくて細く、
地方によっては「姫竹」ともいわれています。
市場に出回るのは5月頭から6月末頃までと、
一年中手に入る食材ではありません。
旬のものって美味しいですが、
根曲がり竹はどのくらい日持ちするの?
食べきれない場合の保存方法は?という
気になる内容をご紹介します。
根曲がり竹の日持ちはどれくらい?
ずばり、根曲がり竹は日持ちしない食材です。
収穫して時間が経過するほど、
普通のたけのこと同じように
風味も薄くなりアクが強くなってしまいます。
収穫、または購入したら「すぐ」に
調理をしてしまうのが一番です。
まずはすぐに下処理をしましょう。
根曲がり竹の下処理の方法
手際よく済ませたいのが下処理、
その方法をわかりやすく説明しますね。
①根曲がり竹の先の方だけ包丁でカットします。
②皮のまま、熱湯で3~5分ほど茹でます。
③茹であがったらすぐに冷水に入れます。
④冷ましながら皮をむき、かたい節をとればOKです。
下処理して水に浸しておくと、
冷蔵庫で3日ほど保存できます。
すぐに調理をすればアクが少なく
えぐみを感じない優しい味です。
香りもよく歯ざわりがよいため、
そのまま焼いて食べるのも人気ですが、
煮物や和え物、天ぷらでも食感が楽しめますよ。
根曲がり竹の保存はペットボトルが便利で簡単!
根曲がり竹の保存法で代表的なのは
「水煮を瓶づめ」する方法です。
しかし瓶づめは煮沸などで手間がかかりますし、
賞味期限も短めになるのがデメリットで、
近頃は便利な「ペットボトルでの保存法」も
広まっています。
~ペットボトルでの保存方法~
【用意するもの】
・500mlペットボトル 1本
・塩 45g以上
・根曲がり竹 あるぶんだけ
【つくりかた】
①根曲がり竹を下茹でして冷水につけます。
②ペットボトルに水と塩を入れて塩水を作ります。
蓋をしめて軽く振ればOKです。
※水に対して塩が10%以上の割合にします
③ペットボトルに根曲がり竹を入れます。
全体がしっかり浸かるように気を付けます。
④しっかり蓋をしめて完成です。
このように保存したものは、
冷蔵で1年ほど保存可能になります。
食べる前の塩抜きは2,3日真水を入れ替えて
ゆっくり行いましょう。
根曲がり竹は塩漬けでも保存できます
今度は塩漬け保存のほうほうです。
塩はたっぷり使いますが、
根曲がり竹を美味しく保存できます。
【根曲がり竹の塩漬け保存の方法】
①下処理をした根曲がり竹を水切りします。
②根曲がり竹の量(g換算)に対して
3倍の塩をまんべんなくふりかけます。
③保存用漬物樽にビニール袋を敷き、
塩をまぶした根曲がり竹を詰めていきます。
④最後にたっぷり塩を入れて、ビニール袋の口を
しっかり結び、重石をのせて保存します。
少し手間のかかる方法ですが、
旬のキレイな色がそのまま保たれて
保存ができます。
根曲がり竹の冷凍保存の方法は?
便利なことに、
根曲がり竹は冷凍保存もできます。
下茹でしたものを薄くスライスし水気を切り
ジッパー付きの保存袋に入れて空気を抜き
冷凍庫に入れておけば1か月ほどもちます。
しかし、冷凍すると風味も食感も
かなり落ちてしまうデメリットがあります…
瓶づめやペットボトル保存や、塩漬けの方が
美味しさを保つことができるのでおすすめです。
根曲がり竹を保存したものが
いつでも冷蔵庫にストックしてあると
定番の煮物や炊き込みご飯に使えるのはもちろん
最高のアクセントになりますよね。
ぜひ旬の味をたのしんでくださいね。